森羅を映す湖 〜自己を見つめて〜

「本当の相手」に出逢ってしまった、ADHDでアスペ持ちの日々とつぶやきです。
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再会の実現

彼との再会時にやらかしてしまった大きなミス、それは…


「私が電車の時間を勘違いし、彼を大幅に待たせる事になってしまった」


というものでした。


ちなみにこの時の帰省ですが、息子は夏休み中で私は仕事があった為、一足先に息子一人で私の実家に帰省させてたので、この時私は一人でした。

(6歳以上の子供って一人で飛行機に乗せられるシステムがあるんですよ)

つまり、この待ち合わせは、私と彼が初めて二人だけで会う場でもあったのです。


彼と待ち合わせる駅へ向かう電車、ちゃんと時刻表を調べていったハズなのに…

何故か私は時刻表の自分の乗る駅ではなく、間違って別の駅の時刻表の時間をチェックしていたのでした…。

ネットの時刻表で確認すればそんなミスは出ないのでしょうが、その時私が確認した時刻表は、駅に置いてあるアナログの小さなポケットミニ時刻表。

いつも自分の手帳に入れて持ち歩いているので、その時刻表で確認したのでした。

そうしたら、間違って別の大きな駅の出発時間と自分の最寄り駅の時刻を見誤ってしまったという…。

(別の大きな駅の時刻は見やすいように他の駅とは別の色で表記されているので、意識がそっちに向いてしまってたんでしょうね…。)


だって、帰省用の大きなバッグ持ってようやく駅について、さぁ電車乗るぞ! と思ったら、その電車がとっくに出発しててもういなかった時の心境って想像できますか?

頭の中「…???」ですよ。

で、それで改めて手帳にはさんであった、そのアナログの時刻表を確認したら…

その時に初めて、時刻を見る駅を間違えてた事に気付くという…( ;∀;)


この時の私、唖然ボーゼンですよ。

ここは地方なので、次の電車の出発時刻は約40分後。

幸い、自分の乗る飛行機の時刻には十分間に合いますが、この大いなる勘違いのせいで、本来彼と会う時間が1時間位取れたハズが、たったの15~20分位しか無くなってしまったのです…。


とにかく私はすぐ待合室に行き、彼に「乗る予定の電車の時刻を間違えてたしまった、大幅に遅れます。すみません!」とメールをしました。

彼は幸い、駅近くのカフェで時間潰しをしてくれる事になり、じゃあ待ち合わせもそこでしよう、この店に来て、という返事をくれました。

あああああ、私のせいで彼をこんなに長く待たせるハメに…(汗)。


そして次の電車にようやく乗り、ターミナル駅について待ち合わせのカフェへ向かうと…

彼は私を見つけると、苦笑気味に笑ってました…。ははは、当然ですよね…。

もう私はとにかく平謝りでした。でも彼は怒ってる様子も無かったです。


短い時間でも取り合えず何か飲もう、と注文し、彼と席に付きました。


でもたったの15分や20分でお別れなんて、いくら私のミスとは言え、やっぱり寂し過ぎる…。


と、ここで私は咄嗟にひらめくのです。


もう空港に向かうバスの時間が近づき、店を出てバス停まで付き合ってくれた彼に、こう言いました。


「もしこの後、特にそちらに用事が無ければ、私が飛行機出発するまで、空港での時間潰しに付き合って欲しい。」


と。

つまり、空港まで同行を誘ったのです。


飛行機に乗る方ならわかると思いますが、飛行機って電車やバスと違って、出発時刻ギリギリに着いてもすぐ乗る事ってできないんですよね。

搭乗手続きあり、預け荷物検査と預け手続きあり、機内持ち込み荷物検査あり…と。

だからどんなにギリギリでも、出発予定の25分位前には空港に着かなきゃ厳しいです。

私の場合は若干の余裕を見て、飛行機に乗る時は大体1時間前には空港に着くようにしてます。だからこの予定の空港行きバスに乗っても、空港で結構一人で時間持て余しちゃうのも事実だったんです。


彼はまたまた苦笑…。そりゃそうですよね。


でも…結局彼は空港まで付き合ってくれる事になったんです!

彼も空港行きバスのチケットを買い、一緒にバスに乗ってくれました。


まぁ、自分でもこの時、よくもまぁこんな事を思いついて行動に出たと思います。よく考えたら結構大胆な行動ですよね(笑)。


空港に着いてからも、私の預け荷物を持ってくれたり、手続きの間待っててくれたりと、優しい彼でした。


預け荷物を預けた後は、私は機内手荷物検査ゲートに入るまでは空き時間なのです。この時は、それまであと30分程ありました。

なので、空港内の店で彼とまた軽くお茶しました。


不思議なもので、彼に再会するまでは会いたくて会いたくてたまらなかったのに、彼と会って顔見て話してるとホッとして、「ああ、この人とは一緒にいられるだけでいいな…」と思えました。


そしてついに機内手荷物検査ゲートに入るのもギリギリの時間になってしまい、このゲート前で彼とは名残りおしくもお別れしました…。


…と言いたいトコロですが。

実はここの空港、手荷物検査場に入った後でも、ゲート外とゲート内の人で、ガラス1枚隔てて目の前で顔合わせる事ができるんですよ(笑)。

しかもそのガラスの内側と外側に電話の受話器のようなものも置いてあり、ゲート内と外の人で会話もできるという…(笑)。


という訳で、私がゲート内に入ってしまっても、彼はガラスの外側にまだいて、私を見送ってくれるような様子でした。

さすがにこの受話器で会話はしませんでしたが…(笑)。


そしてとうとう飛行機搭乗時刻になり、彼とは本当にここでお別れしました。

会話はできないので、ジェスチャーで会釈したり、手を振ったりだけでしたが。



飛行機に乗りこんだ後は携帯の電源を切らなければならないので、飛行機を降りるまではメールも何も出来ず、帰省先の空港に着くまではそのままでした。

帰省先の空港に到着し、飛行機を降りてから携帯の電源を入れたら…お別れ後の彼からメールが届いてました。


彼、どうやら私の乗った飛行機が飛び立つまで、ずっと空港にいて見送ってくれていたみたいです。


そして、彼は空港から見える景色を眺めながら

「自分は今、なんでこんな所にいるんだろう…と不思議な感じです。」

と感じたようで、その気持ちをメールに書いてきていました。

自分の出身地でも、ここの空港に来る事なんて、今までほとんど無かったようです。だから不思議な感じがした、と。

確かに私が半ば強引に誘わなければ、彼はここにくる事はなかった訳で。

そして普通、家族や恋人、親しい友人でも無ければ、相手の乗った飛行機が見えなくなるまで見送りなんてしないよね…と、私は彼が最後まで見送ってくれたという事実を知って嬉しかったです。

どういう気持ちで見送ってくれたのかな、と。


しかし今思えば、私の時刻表見間違えミスって、何かに仕組まれていたかのような感じです。

普通ならいくらおっちょこちょいの私でもそんなミスはしないし、もしこのミスがなければ彼は空港まで付き添ってくれる事はなかった訳で…。

普通にただ1時間、お茶してお別れするよりは、余程インパクトのある出来事だよな、と改めて思います。

このミスが、私と彼をより近付けてくれたような気が今はします。



その後は彼も自分の実家に無事帰ったようで、お互いにお盆休み中はそれぞれの帰省先での出来事を毎日のようにメールで報告し合うという日々でした。


それぞれお互い離れているのに、何だか彼とは繋がっていられているような、不思議で嬉しい毎日でした。

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