自分の役割…そして過去になる
今回は、また彼とのこれまでの軌跡について綴ります。
そんなこんなで、Facebookを通して彼の先輩であるMさんや元同級生さんと繋がりができた私でしたが、そんな折、Mさんが音楽関係者ということで、Mさんの関わるライブに行きたがっていた彼でしたが、Mさんの関わるライブ情報がわかったら教えて欲しいとの事で彼から頼まれていたので、わかる範囲でMさんの関わるライブの日程や場所などを彼にメールで教えてあげたりしていたのです。
でもMさんは自分のブログを持っている事がわかったので、彼にはそのMさんのブログ情報を教えてあげ、彼が自分で日程や場所をチェック出来るようにしました。
それもあって、彼とはやはり以前よりはメールの頻度も減っていきました。
ただ、彼とのメールで、今度はお互いの仕事について新たな話題が持ち上がっていました。
以前彼に話していた、彼も応援してくれていた私の新しい仕事が一区切りついて出来上がった報告をしたり、彼は彼で何やらちょっと転職話っぽい話が転がり込んできたようで、ちょっとその経緯や、どうしたらいいかな〜みたいな、相談とまではいかないけど、その経過や報告をちょっと教えてもらうようなメールが続いてたりしてました。
結果的には、彼はその転職話には乗らずに今の仕事を続けるという事で話は終わったのですが、そんな大事な話を私にメールで教えてくれていたのもあり、その間は「彼、仕事はどうするのかな…」とは少し心配になってました。
元々今の仕事がなかなか大変で忙しいので…という話は出逢った頃のメールやり取りで教えてもらってたので、私は彼の話を受け止め、彼の良いように応援する事しかできませんでした。
なので、結局は今の仕事を続けると決めたとメールで教えてもらった時に、何だか半分ガッカリしたような、半分ホッとしたような気持ちになったのを覚えています。
その転職話のやり取りの頃はまだメールのやり取りも続いていたのですが、Mさんのブログを教えてあげた事と、転職話が一段落した所で、一気に彼とのメールやり取りが減っていきました。
その頃、私は息子が学校で起こしていた問題の対応で心を砕く事が増えていてそっちでいっぱいいっぱいになってきており、それもあって彼の事を考える余裕が自分の頭や心から段々なくなっていってました。
そんな息子の問題もあったりしてバタバタし、彼とのやり取りも落ち着いてきた頃…Mさんの関わるライブが年明けにある事がわかります。
彼は今度こそスケジュールの調整がついてライブに行けそうな感じだとメールで教えてくれました。
そしてライブ終了後…
彼から、やや興奮したような内容のメールが届いたのです。
Mさんの関わるライブにようやく行く事ができ、Mさんと再会を果たす事ができたのはもちろんですが、どうやらそのライブに来ていた、Mさんの幼馴染みであり、彼にとってやはりMさん同様、部活で過去にとてもお世話になった先輩達も来ていて、その先輩とも久々の再会を果たせた! と、とても嬉しそうなメールでした。
この先輩(以下、K先輩と表記します)と再会できたのがよほど彼は嬉しかったようで、
「美真さんのお陰で、こうして、MさんやK先輩達と再会する事ができた。
美真さんには本当に感謝しています。」
と、感謝の気持ちに溢れたお礼のメールが来て、何だか「ああ、私は彼の役に立てて良かった…」ととても嬉しい気分になったのを覚えています。
彼が私と出逢った事によって、私が彼とMさんやK先輩達との間の架け橋になれた…
きっと私との出逢い無くして彼らが再会する事はなかったのかもしれないな…と思うと、私が彼の人生の大事な一部を担った感じに思えたんです。
これで私は彼にとって、彼の人生の中でただの通りすがりの人で終わらずに済むんだ…と、不思議な満足感でした。
多分、これが私の役割だったんだな…と。
そして、これで私は一つ大事な役目を終えた気分になったのか、ここで気持ちの一区切りがついたのか、以後彼への気持ちの執着が無くなり…
以後は彼とのメールのやり取りは一気に激減していきました。
私も、本当にこの頃からは「彼は普通の友達の一人」と思えるようになり、全く会いたいともメールをそんなにしたいとも思わなくなったのです。
ただ、ホントに思い出したらたまーにメールする程度の間柄になっていきました。そのメール頻度は数ヶ月に一度、という位です。
これで彼に対しての気持ちは完全に一時の気の迷い、もう想い出になった…
私の人生に置いてほんの通りすがりの出来事になった、と思いました。
そうして彼との事は、完全に過去になっていきました。
それでも、何故かたまーに「元気かな、あんな事あったな〜。」と思い出したりはしてました。でも「もし今会う事があっても、今はもう普通に友達の気持ちで接する事ができるな。」と本気でそう思えました。
私は元々既婚者なんだし、これで良かった。
人生、生きていたらこんな事もある。
そうして。
彼と初めて出逢う前の時のように、日々の普通の生活ができる事、平和に心が波立つ事もない普通の幸せというものを噛み締めて生活を送っていました。
ただ、相変わらず旦那の単身赴任が続いてて、寂しくはないけど普段の子育ては私一人に負担がのしかかってきてたので、それが大変だった位でしょうか。
そう、去年の夏までは…。